久しぶりに負けました。

ただでさえめったにない敗戦です。このところ本当に負けていなかったから、最後に負けた日を思い出すことが難しいくらいだ。(多分)2年半ぶりに敗戦しました。
負けた言い訳は負けた時にしかできない。
こんな機会はめったにない。せっかくなので、負けた理由を私が勝手に並べてみようと思います。



まず第一に、既に優勝が決まっていて、この試合はフラーテルにとっても 大会全体にとっても「消化試合」であったこと。しかし「どうせ勝っても負けても優勝はフラーテルだから」と天理大学が手を抜いていたかといえば、むしろその逆だったと思います。既に優勝がフラーテルに決まっていたから余計に、是が非でもここで黒星をつけてやる!という意気込みになったのだろう。その凄まじい気合いは観戦していた人たちなら皆が感じたと思います。私も「天理大学の気合いがすごい!」とちょっとびっくりしていました。
大相撲風に言えば、全勝優勝を狙う横綱フラーテルに天理大学が土をつけた、という感じでしょうか。


第二に、このグランドが初めて来たグランドだったこと。表彰式の時にグランドに降りてみて初めて今日のコートの人工芝の上を歩きました。そしてどこのグランドとも違う感触を感じました。やっぱり、グランドを知ることは非常に大切だと思ったし、その環境でプレーしたことがあるかどうかは少なからずゲームの流れを左右すると思った。私も初めての競技場ではどこに何があり、何をどこでどうするという計画を立てるため、ぐるぐると下見をします。撮影許可エリアや通路、トイレや選手控室、ベンチ、水道、アップ場、バス停車場、などなど。

第三に、待ち時間が長くバスを近くに置けないので何かいつもとペースが違った可能性がある。
フラーテルは試合開始時間から逆算して概ね同じぐらいにタイミングで競技場にインします。そして選手たちは割とギリギリまでバスで待機したり休養したり、音楽を聴く・本を読むなど自分なりのリラックス(あるいは逆に集中)をしている。宿舎出発~到着~アップ~試合開始まで、よくタイムコントロールされているのです。
今日は到着が早く、その分待機時間が長く、更に待機場所(バス)がなく、予想以上に気温が高かった。
私も試合前に結構疲れてしまっていました。

私が感じたことをあえて書きましたが、どれを取っても負けた理由にはならないことばかりだと思う。
けれど、1つだけでなく2つ3つと重なると、何かこう、こぼれ落ちるものがあるのだろう!
国体で奈良県(天理大学)に快勝していたから楽観視していた、という説もあるけれど私はその話を聞いて初めて「ああそういえばそうだった」と思い出したぐらいで、国体の時の勝敗のことなんか忘れていました。
だから理由として思いつきもしなかった。でもそういえばそんなこともありましたね。

何の理由にもならないことをあえて書いてみました。
久しぶりに負けましたので、負けた時にしかできないことをしなくてはと思い、負けた理由(言い訳)を考えてみた次第です。選手に同じ質問をしたらきっとまた別な答えが返ってくるでしょう。例えばあのシーンでこうすればよかったとか、いわゆる競技者目線でのコメントが。
でも私は競技者ではなく傍観者ですので、チームや選手に最も身近なウォッチャーの一人として、私の目線から書いてみました。

6月にアルゼンチンでワールドリーグセミファイナルがありましたよね。フラーテルからも代表に10人の選手が選ばれて出かけて行きました。結果は残念ながら五輪の切符は取れなかったのですが・・・いわゆる「五輪予選」的なものが終わると、世間でいう「燃え尽き」のような雰囲気になることがある。いや、大抵そうなる。
全員じゃないかもしれないけれど、そういう「あーあ」感がふわふわと漂う時期が確かにある。
自分自身もそうだから、良く分かります。


5月は国際大会の準備、6月が国際大会、7月も試合がなく、国内公式戦は5-6-7月とお休みでした。
積年の目標であった国内公式戦4冠奪回も昨年ついに達成し、ややもすれば燃え尽きて目標を見失いかけていた7月の終わりに、例の出来事(俊輔が亡くなる)があったわけですが・・・・
言葉にできない壮絶な痛みを乗り越えて、逆にそれをモチベーションとして心を奮い立たせ、あらゆるものを飲み込んで怒涛の如く戦う、今年は怖いほど強かったフラーテル!

神通力もさすがに今回は効かなかったかー
橘キャプテンの不敗神話も今日でいったん終止符が打たれました。
熱を帯びていたざまなものが、平温に戻るのかもしれない、そういうことが必要なのかもしれない、今このとき。
最強と言われた表示灯ホッケーチームの全盛期ですら、2年連続の4冠達成というのは本当に困難極まりない道でした。フラーテルがそれを目標にし、達成まであと一歩というところで立ち止まらざるを得なくなった今日の敗戦は、実は例年通りのプレーオフ形式の1位vs2位の試合だったらタイトルを落としていたという黒星なのですが、たまたま今年男子はそれがなかったので、命拾いをした!

だから負けはしたけれど運はずっとフラーテルにあるのだった。
いま今シーズンの公式戦全試合記録をチェックしていますが、国体予選vs三重県の33対0って、見てないけどもうこれ容赦ないな・・・その容赦なさがフラーテルなのだけれどね。

今日は前半に4点も取られるほどボコられてしまいました。
敗戦の言い訳をいろいろ考えて並べてみました。
そして今日は今日で過去になり、今日の終わりは明日の始まり。
明日から始まる未来に期待!



寝ます。