2014年を振り返って、というタイトルで全選手が選手ブログにて、本年最後のコメントを発表していきます。
私は、役目柄それを皆様より一足先に読み、作業をしているわけなのですが・・・・


なんか!だめ!泣けてきた!


考えてみれば、新人で入部していきなり大きなタイトルを取るってのも物凄いことだと思うし、今年の新人はそれだけ強運なのだという風にも言える。
1年を通して、フラーテルはケガのデパートであり、ありとあらゆるケガを1年じゅう見てきたし、みんなが書いているし私も散々書いているけれど、いっつも誰かいない!!今回こそは全員で、と思っていても常に誰か欠けている。

良平(#2川上良平)のアゴ骨折から始まって一番最近ではナオト(#8塩川直人)の親指骨折まで、足だ腰だ手だ膝だともうおなかいっぱいでした。風邪も多かったねー!

しかし新人が多かったせいもあり、何か悲壮感は無かった。
新人は4冠どころか「社会人初出場」「社会人初勝利」「社会人初得点」「社会人初優勝」とまあ7人もいるので途中で書くのもやめたぐらいなのだけど、何をしても初初初初ですからね。
遠征ひとつ取っても、遠征地と宿舎はだいたい紐つけされている感じなので、駐車場の場所も道行もいつもの通り、なのですが今年は全然それが通用しない。

新人は「キョトーン」だったりするのです。
でもそれは非常に新鮮で、良かったかもしれない。
私たちは、私たちの知っていることがチームの常識になってしまっていたかも知れなくて、新人はそれを思い出させてくれる存在だ。けれど新人の人数が少ないと大河の一滴が如く、影響力は低くなる。
自然と新人がチームの流れに従っていくことになる。
しかし今年のように新人が大量に入ってくると、チームの流れに従って物事を進めるのは大前提として、新人の中で役割分担をしたり、分業したりの 二次的側面が存在するようになるのだった。

選手のコメントを読みながら、いろいろなことを思い出しましたし、それぞれの言葉で書かれた今年の振り返りを我がことのように感じながら何度も読み返していました。

誰もが、最初は新人であり・・・・
みんな、試合に出たい 勝利に貢献したい と願うんだよね。
そして、せっかく試合に出してもらったのに結果を出せなかった、
試合には勝ったが自分は何一つ役に立たなかった と涙するのです。
やがて、何であれ、何よりも、チームが勝つことが大切であり、個々の頑張りや目標は見えないところでそれを支える柱の一つであると気づいていくのでしょう。

一人ではできないスポーツを選んだその時から、ここ、フラーテルでプレーをするという運命の歯車はもう回り始めていたのだと思う。

1年早く生まれてきても、1年遅く生まれてきても、一緒には戦えなかった、そういう運命のチームメイトとパスを回しながら2014年が終わろうとしている。
1試合1試合、違う顔ぶれだ、本当に1試合1試合、顔ぶれが違いました。
同じメンバーで安定してやりたい、と最初は考えるかもし得ないけれど、誰が出ても勝てる、ということは更に一段も二段も上のお話なのである。

4冠取った後、カユ(粥川幸司HC)が笑顔で、「あー泣くかと思ったけど、泣かないものだなー!あーついにやったわー」と清々しい表情で誰に言うともなく大きな声で話していました。
まったくその通りだなーと思いながら、それを聞いていました。

悲しくて悔しくて泣いていたこともあったけれど、ある時に私も、悲しい時に泣くのはもうやめよう、と決めたんですね。泣くときは嬉しい時だけにしようと。
橘キャプテンが「毎年言いながら取れないから今年は言わずに、と思ったけどキャプテンがそんなんでどうする、と思い決意を言葉にした」というようなことを書いていましたけれど、私も、「私が泣いててどうする!!」と思ったんですね。 

まあぶっちゃけ話になりますけれど、選手の親御さんが泣いて電話してくれたりするのです、私たちはファミリーだからそんなのはしょっちゅうで、当たり前。でも一緒になって泣いていても仕方がないのです、皆が不安で皆が悲しい時にこそ、選手の心を代弁するという、チームのいくべき道を一緒に行っていただけるよう手を取りあっていくとい大事な役目があるのです。

今年はどの競技場に行っても、なぜだか過去の試合をふつふつと思い出していました。(特に負け試合)
それから、小矢部や東北など、初めての競技場があったのも新鮮だった。
さらに言えば、もう行く機会は二度とないだろうとすら思っていたルネッサンス棚倉の競技場に再び訪れるとは本当に感無量だった。

こんなにいろいろなこと思い出していて、私もしかしてこれ走馬灯というやつで、死期でも迫ってるのか?とややビビりながらの1年でした。体調も全然悪くなく、チームは個々を見ればヨロヨロの人もいながら、一人の最強な巨人が最前線で戦って勝利を得るのではなく、重装歩兵密集体のように集団の力で一歩一歩進んでいく感触を今年はひしひしと肌で感じていましたね。

楽な試合がほぼゼロだった

とも言えましょう。ギリ勝ちの連続、しかし終わってみれば負けてない!(凄すぎる)
勝つことよりも負けないことがどれだけ難しいか、そうそれって
「あきらめないこと」「にげないこと」であり、不負ということなのだなあ。

アッ旗に書いてる!(知ってた)