わたくし、グループサウンズいわゆるGSが大好きです。
えええ?とよく驚かれますけれど、そう、好きなのだけど見たことがない。
私がGSを知ろうとした時すでにGSブームは終焉しており、そのグループというかバンドというか、ユニットはほとんど全部解散解体されていて、跡形も無かったのです。
今日は私の隠れGSファンとしてのお話、中でも特別な存在である「ジュリー」について書きます。

■ジュリーという存在
父が宴会で必ず歌う歌「勝手にしやがれ」の歌手として、沢田研二は私の前に登場しました。
その時はさほど気にも留めていなかったのですが、例の子供時代のド田舎村強制合宿中に、預かってくれていた叔父の息子であり、私にとってはものすごく年の離れたいとこのお兄ちゃんという人が、GSが大好きで私にいろいろなGSのグループの説明をしたり、音楽を聞かせてくれたりしたのです。
その中のザ・タイガースというグループの中に「沢田研二」はいました。そしてその時私の中で「今は一人で活動しているけれどかつてはグループサウンズで大スターだった」という情報が追加されます。
同時に、ミッキー吉野、柳ジョージ、かまやつひろし、大野克夫、井上堯之といった「音楽界の大御所」級の人々、、萩原健一、井上順、岸部一徳、岸部シローなど「俳優」へ転身して成功した人たち、彼らもまたGS出身の人だったことをそこで知ったのでした。


■ザ・タイガースは超絶人気グループ(だったらしい)、今も昔も!
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これはベストCDのジャケットなのですがいつの発売かというと2013年2月。
ザ・タイガースを一言で説明すると「日本初の男性長髪アイドルグループ」です!
・・・ザ・タイガースは、日本のグループ・サウンズ。 1967年2月に「僕のマリー」でデビュー。その後、「モナリザの微笑」、「君だけに愛を」など、多くのヒット曲を放つ。1971年の日本武道館コンサートを最後に解散。(Wikipediaより)
・・・ということなので、解散から40年以上経ってからベストCDが出ているということになります。
それどころか昨年2013年にメンバーが集まって結成当時のオリジナルメンバーで行った全国ツアーとは全公演が即完売で、最後の東京ドームも満員だったというすさまじい集客力。まさに「生きる伝説」のグループです。
そもそも「全国ツアー」というライブ形式自体、このザ・タイガースが日本で初めて行ったものだったりして、その後のミュージックエンターテイメントに多大な影響を与えたグループだったといえましょう。

先に紹介したCDも発売と同時にAmazonミュージック、グループサウンズ・カテゴリー1位、2位を独占しAmazonミュージック、歌謡曲・演歌カテゴリーでもTOP10入りしたということなんですね、中身はこの記事の最後に書いておきますが

「ザ・タイガース入門編ベストとして若きリスナーにも聴いてほしい、グループ史上初のメンバー監修によるベスト盤!」

というキャッチコピー通りの素晴らしいセレクションになっております(笑)


■沢田研二 ブレイク3ターン
ザ・ピーナッツという双子の美人歌手がいて、その片方と沢田研二は結婚しました。全盛期のアイドル同士の結婚ということで当時は凄いことになっていたらしいのですが、それで人気が落ちるどころかさらにヒートアップしたという話。ザ・ピーナッツも現役時代を見たことがありませんが相当な人気を誇っていたようです。
GSの大スター(第1期ブレイク、タイガース時代)からソロ活動(第2期ブレイク)、そして結婚、しかし沢田研二が大ブレイクするのはこの後からだったのです・・・。
さてこの奥様、ザ・ピーナッツの片方(伊藤エミ)は芸能界を引退してすぐ結婚、当時沢田研二27歳、伊藤エミ34歳という7歳の年の差。その後ジュリーの内助の功に尽くしていくことになります。ゆえに「強運をもたらした妻」と言われますね。
余談ですけれど、愛知県常滑市の出身だそうです。(私も知らなかった!)

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(2007年にリバイバリルで出されたベストCD)


ではジュリーのブレイク時期3ターンを追ってみます。

第1期ブレイク ザ・タイガースのメインとして女性の人気を一身に集める。(いわゆる「真ん中」の人)
コンサートをやれば女性ファンで超満員。トップアイドルであり出せばヒットの売れっ子グループ。
時代のアイコン的存在となり、GSを語るときにはなくてはならない存在。
代表曲は「
のマリー」「シーサイド・バウンド」「モナリザの微笑」「君だけに愛を」「銀河のロマンス/花の首飾り」廃虚の鳩」「青い鳥」
→参考動画(YouTube)
 「TheTigers専門チャンネル」当時の貴重な映像(モノクロ)とファンの絶叫ぶりが見られます。

第2期ブレイク ソロシンガーとしてレコード大賞も受賞。
代表曲は「危険な二人」「追憶」「時の過ぎ行くままに」「勝手にしやがれ」「憎みきれないろくでなし」
映画主演やCM出演も多数、GS時代とはまた違った雰囲気で個性派歌手として人気を集める。
この時期は心に残る名曲が多い。

第3期プレイク ビジュアリストとして今も語り継がれる。
いくら沢田研二を知らない人でもさすがに知っているだろう名曲がずらり。
「サムライ」「ダーリング」「LOVE(抱きしめたい)」「カサブランカ・ダンディ」「OH!ギャル」「TOKIO」「酒場でDABADA」「渚のラブレター」「ストリッパー」「麗人」「おまえにチェックイン」「6番目のユ・ウ・ウ・ツ」「思い切り気障な人生」
ロック調の曲調に奥の深い歌詞が乗っかっている大人のJ-POPがずらり。
そして1981年「色つきの女でいてくれよ」リリースと同時にのタイガース同窓会・武道館ツアーの開催。

ここまでがいわゆる沢田研二伝説のメインだと思います。

あまり知られてないけれど作曲家としても多くのアーティストに楽曲提供をしていて、山口百恵作詞/沢田研二作曲の「ラ・セゾン」(アン・ルイス)などは大ヒットになっていますし、ザ・タイガース時代も含めた「沢田研二」的なものは、B'zの稲葉浩志やDER ZIBETのISSAYをはじめとして、河村隆一、清春、BUCK-TICKの櫻井敦司、福山雅治、ZIGGYの森重樹一などがカバーし、「ジュリー」というキーワードは一つの文化であるとさえ考えられます。

では麗しのジュリーを当時のジャケットからご覧ください。
私が好き放題にコメントしておきます(笑)

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(恋は邪魔者)
ヤバイ。一番好きなジャケット。どこを見ているか分からないフテくされたような表情と襟の赤いモアモアした毛糸がいいですね。ジュリーには赤が似合う!

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(酒場でDABADA)
これもかなり好きです。ジュリーとしてはかなり後期のものですけれど。
オダギリジョーが沢田研二を好きで好きで仕方がないらしいのですが、わたしはそんなオダギリジョーが大好きです(笑)この怠惰な感じや堕落した雰囲気がいい。オダギリジョーにも共通した部分がありますね。
もう一度言いますがジュリーには赤が似合う!

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(お前がパラダイス)
よくコピーされているファッションです。
アイドルチックな笑顔です。ビジュアリストでもあるのでメイクもしているジュリーにはピンクも似合う!

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(SuperHits)
説明不要、ダンディです、ダンディ。
これほど白が似合う人も珍しい。白い帽子に白いコート、衣装も白のスーツだったりと。


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(ダーリング)
ジュリーと言えば帽子。帽子は基本ですがナナメにかぶった帽子や小さ目の帽子など「ファッション」としての帽子が多かった。それにしてもジュリーはストライプも似合いますね。

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(追憶)
雰囲気は映画「ラ・マン(愛人)」という感じ?(笑)
ジュリーとしてはタイガース解散後のソロ活動における代表的バラッドシングルです。



信じられないけれど30年とか40年とか前のものなのですよね、これらのシリーズは。
見てる見てない以前に生まれてない人も多いと思います。しかし!
「ジュリー」という文化はまったく古さを感じない。
一昔前の映画やドラマを見ていると、あー古臭いと思うことが多い。ファッションや髪型などもそうなのですがジュリーという文化は何かそういった基準を通り越しているので、今の時代でもまったく色あせていない。


おっと忘れていました。
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(色つきの女でいてくれよ)
GS時代を全く見ていない不運な私でしがたが、1981年のこの「ザ・タイガース再結成~新曲リリース~全国ツアー開催!」の報を得た時は狂喜乱舞しました!!奇跡が起きた!!と思いました。(まだ子供なので当然コンサートなんか行けるはずも無いのですが)確か化粧品のキャンペーンとのタイアップで、CMで流れたりプロモーション出演したり、とにもかくにも、一生見ることができないと思っていた「タイガースが歌っているところ」を見ることができて本当に嬉しかったです!
※よく見るとわかりますが岸部一徳・シロー兄弟もメンバーだったんです、ほんとびっくりしますけど。


しかし「色つきの女でいてくれよ」いい歌だったなー!
お父さんお母さんだけでなくおじいちゃんおばあちゃんなどの心の中に潜むGSの記憶を掘り起こしてしまうようなこれでもかというGS色満載で、「寝た子を起こす系」の曲だった。
私はというと、GSに関しては今までまるで出遅れていたのを、ここでどうにか時代に追いついたかもしれない!というような気がしました。(笑)
しかしこのとき、瞳みのるが不参加だったため「再結成」ではなく「同窓会」という表現がされていました。全メンバーが集まっての真の再結成まで更に33年待つことになります。


おまけ。
ダイヤモンド☆ユカイもジュリーが好きで好きで仕方がないらしいですね。
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竹内まりやも吉田拓郎も、志村けんも北野たけしもジュリー大好きです。
タケチャンマンの衣装もジュリーにリスペクトされたものですね。



さて1981年にタイガース同窓会と銘打って「色つきの女でいてくれよ」をリリースしたジュリーですが、1985年に半年間の休養を取り、独立して個人事務所をを興します。そして1987年伊藤エミさんと離婚し、直後にステージから落ちて大けがを負います。(その後不倫相手だった俳優の田中裕子さんと結婚)
ちなみに離婚の慰謝料18億1800万円は我が国の離婚慰謝料史上第3位の高額慰謝料です。

「沢田研二という人の存在」は、「ジュリーという文化」であり、これほどの存在感を以て駆け抜けていった人はいないのではないかと思います。
2000年に日本経済新聞社発行の雑誌「日経エンタテインメント」がミレニアム企画として行った「J-POP巨人列伝-20世紀を駆け抜けた10人」をアンケートした結果、第2位に沢田研二が選ばれました。ちなみに第1位は美空ひばりだそうです。

私はGSという第1期ブレイクを見ることはできなかったのですが、第2期少々と第3期まるごとをリアルタイムで見ることができました。非常に幸運だったと思います。
現在の沢田研二はというと、かつての細身美形とは全く容貌が変わりかなり太った白髪のオジサンになっているようです。ショック!という声もあるけれど個人的には「それはまあいいのかな」と思う。
なぜならジュリーという存在や生き方自体が一つの文化であり、現在の沢田研二(の外見)がどうなっていようと「ジュリーとういう文化」はまったく揺るぎないものだと思うからです。

ちょっと検索するだけで、沢田研二に関して書いている人はとても多い。沢田研二という人の生き方について本も出ている。今も多くのアーティストが沢田研二を追いかけたり真似たり、中国では今更のように「時の過ぎ行くままに」が大ヒットしたり、今もなお多くの人が「ジュリーという文化」の特別なオーラに魅せられているのだと思います。

近年また第4期ブレイクの兆しがあり、10代~20代の若者の間でジュリー人気が上がってきているとのこと。ヤフーオークションや限定本販売サイトなどで「沢田研二」を検索すると写真集は高いもので15万円以上するし、一番安いものでも数千円の値がついているという状態。
今年2014年4月にザ・タイガース東京ドームライブの完全版が発売され話題になったこともあり、沢田研二・秋のライブツアーも恐らくチケット入手困難だろうとと思われます。


個人的なコメントとしては、自分は当時あまり自由度の高い生活をしていなかったので、こういう「好きなように生きている」感じがする人に憧れたのかもしれない。沢田研二という人は非常に中性的な存在だったから(そういう売り方をされていた部分が大きい)、私も「男性として好き」という感覚は無く、「何かいつも新しいことをして自由に生きている存在」という印象が強いかな。


・・・いまこれを書きながらYouTubeでザ・タイガース2013再結成ライブや最近の沢田研二のビデオを見ていました。
凄いなあと思う、他の言葉が出ない。
ザ・タイガースは44年ぶりの再結成で、ほとんど原曲通り歌ってる。楽器も全部ちゃんと演奏してる。
岸部一徳とかもう別人、カッコイイ!加橋かつみなんか天使の歌声だし。
沢田研二も原曲のキーで昔と変わらない歌声だ、凄すぎる。
凄い凄いとは思っていたけれど、凄い。一緒に叫んで歌ってしまいそう~。
良く分かったのは、リアルタイムどうのこうの関係ない、ザ・タイガースと沢田研二の主要な曲は全曲、歌えてしまう自分が怖い(笑)


ちなみに、全部好きだけどその中でも選びに選ぶと
・花の首飾り(ザ・タイガース)
・銀河のロマンス(ザ・タイガース)
・危険なふたり(沢田研二)
・時の過ぎ行くままに(沢田研二)
・あなたに今夜はワインをふりかけ(沢田研二)
・TOKIO(沢田研二)
・色つきの女でいてくれよ(ザ・タイガース※同窓会)


やっぱりジュリーは文化だ。一つのカルチャーであるとしか言いようがありません。
大袈裟かもしれないけれど、ジュリーが生きている時代に生まれ、同じ時代を生きていてよかった!
もうちょい早く生まれてくればなおよかった。なぜならフルで「ジュリーという文化」を楽しめたからだ。



※参考 2013/2/20発売のタイガースベスト盤の内容

『ザ・タイガース 1967-1968 -レッド・ディスク-』UPCY-6677 ¥2,500(tax in)
・タイガースのテーマ
・僕のマリー
・こっちを向いて
・シーサイド・バウンド  *LIVE ver.
・星のプリンス 
・モナリザの微笑 
・真赤なジャケット
・TIME IS ON MY SIDE
・ホリデイ   *LIVE ver.
・君だけに愛を
・落葉の物語
・銀河のロマンス
・花の首飾り
・イエロー・キャッツ
・UNDER MY THUMB    * LIVE ver. 未発表音源
・シー・シー・シー
・白夜の騎士
・傷だらけのアイドル
・光ある世界
・廃墟の鳩

 
ザ・タイガース 1968-1971 -ブルー・ディスク-』UPCY-6678 ¥2,500(tax in)
・青い鳥
・730日目の朝
・割れた地球
・ジンジン・バンバン
・YOU KEEP ME HUNGING ON  * LIVE ver.
・C.C.RIDER  * LIVE ver.
・坊や祈っておくれ
・美しき愛の掟
・風は知らない
・夢のファンタジア
・嘆き  * LIVE ver. 未発表音源
・スマイル・フォー・ミー
・ラヴ・ラヴ・ラヴ
・あわて者のサンタ
・都会
・怒りの鐘を鳴らせ
・素晴らしい旅行
・HEARTBREAKER
・出発のほかに何がある
・誓いの明日
・ラヴ・ラヴ・ラヴ(Reprise)  * LIVE ver.